ダイバーにしかできないこと
伊良部島サンゴ再生プロジェクト
(地球と海を守るサステナブルな活動に取り組んでいます)
海の変化に向き合う/ダイバーだから気づいたこと!!
こんにちは♪
ダイビングスクールサンズ/オーナーの藤田真悟(フジタシンゴ)です。
近年、SDGsの取り組みにより、海洋環境の保護のニュースを耳にします。
実際、街中で生活していると体感することはありませんが、
ダイバーとして潜り始めて、たった17年という短い期間でも、海の変化に気づくことがあります。
・海を浮遊するゴミが増えた気が...水中でもプラスチックごみよく見かけるなぁ~
・沖縄で見れる魚が、和歌山のポイントでも見るようになったよなぁ~
・ほんの10年前は、もっとサンゴで綺麗な場所だったのに...
このまま何もせずにはいられない!
私たちだけでなく、多くの企業や自治体、そしてダイビング事業者が、
それぞれの想いを胸に「海を守る」活動を推進しています。
サンズは「小さなちいさなダイビング屋」です。
ひとり・ふたりの手でなにができるんだ!って言われると思います。
でも、大阪人なら誰でも知っている「小さいことからコツコツと!」をもとに、
ダイビング中に見つけたゴミを持ち帰る「1ダイブ・1クリーンアップ活動」を呼びかけながら、
私たちができることに取り組んでいます。
海が抱える危機的状況/サンゴの海を守る理由
皆さんも、「綺麗な海」=「サンゴの海」っていうイメージがあるんではないでしょうか?
関西でも、和歌山県の南部には、「クシノハミドリイシ」をはじめとしたサンゴの群生地が存在します。
皆さんが、休暇で訪れる沖縄には、日本の約80%のサンゴが生息し、
数多くの貴重な生物たちの住処となっています。
ただ、地球温暖化による海水温の上昇、水質汚染、生態系の変化によって、
サンゴの生育環境が崩れてきています。
今は、綺麗なサンゴ礁の海も、のちにサンゴが育たない海に変わる可能性が高いのです。
もし、このままなにも講じなければ、近い未来に世界の3分の1のサンゴ礁が
絶滅してしまうかもしれないと言われています。
サンゴ礁は、海の生態系を維持するだけでなく、私たち「ヒト」にとっても重要です。
私たちが食べているお魚も、サンゴがつくる豊かな生態系の恩恵なのです。
サンゴが生成した酸素や有機物の一部は、小さな海洋生物たちの栄養になります。
栄養豊富な漁場には、多くの魚が集まり、私たちの経済的な繁栄に寄与しています。
また、サンゴは海や大気中の二酸化炭素を吸収する働きがあり、
気候変動を抑制する力を持っています。
私たちダイバーも、そんな綺麗な海とサンゴに魅了され、癒しを求めて海を楽しんでいます。
サンゴは私たちダイバーにとって、持ちつ持たれつ助け合ういわば「お隣さん」なのです♪
海に潜ることができるダイバーが、サンゴをすぐそばで助けることができる、唯一の存在なんだと思います。
小さいことからコツコツと!伊良部島サンゴ再生プロジェクト
2023年春、伊良部島(宮古島)でのダイビングでお世話になっている
ダイビングリゾート「リーフ」の下山オーナーにお声がけをいただき、
サンゴの生育をたすける活動として、「伊良部島サンゴ再生プロジェクト」のサポートをスタートしました。
プロジェクトでは、できるだけ自然の環境下でサンゴの再生をサポートする活動を進めています。
・サンゴの産卵時の着床をサポートする産卵床の設置
・サンゴを生育をサポートする「海中サンゴ畑」の管理
・成長したサンゴを自然に還し、生息域の拡大を促す取り組み
私たちサンズは、伊良部島でのダイビングを通して、「海中サンゴ畑」の管理のお手伝いに携わっています。
「サンゴ畑」のあるエリアは、秋から春にかけて波や潮流が穏やかになります。
潮の入れ替わりが緩やかなこの時期は、サンゴの光合成を妨げてしまうぐらいの海草が繁殖してしまいます。
23年の秋には、学生ダイバーさんと一緒に、海草を取り除くお手伝いに行ってきました。
「草むしり」といった感じでしょうか♪
24年春には、3㎝ぐらいまで成長したサンゴの植え付けと、
15㎝まで成長したサンゴを自然に還すお手伝いに伺う予定です。
海が大好きなダイバーの皆さん!
私たちが、魅了されるこの綺麗な海を、サンゴを、ぜひぜひ一緒にサポートしてください。
もちろん、壮大な海にとっては、「ほんの小さな」ことだと思います。
それでも、やらないより、やったほうが未来は「ほんの少し」いい方向に進むかもしれません。
伊良部島だけでなく、サンゴの保護活動は世界中で行われています。
オーストラリアでは、グレートバリアリーフの再生を国家プロジェクトとして行っています。
「ポイ捨てをしない」
「海岸のごみを拾う」
「なるべくリサイクルする」
小さいことからコツコツと!は必ず大きな力になると、私たちは信じています♪